2015年11月8日日曜日

サイエンスガール▽サイレンスボーイという歌への想い


  私はこの曲によって音楽への考え方が大きく変わった一曲なので、生きている間に自分のこの歌への想いを何か残しておきたくて、今回の記事を書いています。ちょっと大げさですが、それくらい好きな曲の1つです。



【グループの紹介】
 
この曲はさくら学院科学究明機構ロヂカ?というグループが唄うエレクトロポップの曲です。

 簡単に説明しますと、そもそもさくら学院とはAmuse(サザンオールスターズ、福山雅治、パフューム等)が所属する芸能事務所)の運営する成長期限定アイドルグループなんです。
 
 成長期限定という言葉の通り、メンバーは義務教育課程の修了期間までしかさくら学院には在籍することが出来ず、中学校の卒業とともに、さくら学院も卒業するというシステムになっています。
 
 つまり、メンバーは最年長で中学校三年生ということになり、ものすごく若い、というより最早幼いメンバーによって構成されており、初めて聞く人は大体ドン引きするようなコンセプトです。かくいう私自身も当初はいくらなんでも小中学生のアイドルグループの曲を聞くようになったら人間終わりだろう位に思っていました。さらっと小中学生と書いたように、2015年現在の最年少メンバーは小学5年生です。(衝撃・・・)
 
 学校生活をコンセプトにしているグループでもあり、部活動と称した派生ユニットが複数存在するのがこのさくら学院の大きな特徴でもあります。最近では世界で活躍するようになったBABYMETALも結成当初はこのさくら学院の部活動の1つであり、当初はさくら学院重音部BABYMETALとして活動していました。この科学究明機構ロヂカ?は2012年に結成された科学をテーマにした部活動のユニットの1つなんです。


【楽曲の背景】
 
 Babymetalにはsonisphereの衝撃映像ですでにはまってっいた2015年1月頃、いくらなんでもさくら学院には嵌らないだろうと思いつつ、中元すず香(BABYMETALのボーカルのSU-METAL)が唄っている音源があるなら聴いてみようかと思い、TSUTAYAでこの曲が入っているアルバムをレンタルしたのが最初に聞いたきっかけでした。
 
 ディレイのかかったエレキギターのアルペジオとシンセサイザーのイントロから始まるこの曲、初めて聴いた時に感じたのは、小中学生が歌うにはあまりにもオーバースペック過ぎる位のクオリティだということ。(下記URLの記事に作詞作曲をしたプロデューサーのEHAMIC氏のコメントをご覧参考にして頂ければ。)

 たかが小中学生と高をくくって聞き始めたものの、想像をはるかに超えたクオリティだったこのアルバム。毎日何だかんだ繰り返し聞いていました。そんなある日の休日、You Tubeを漁っていたときに発見したのが、さくら学院SUNというテレビ番組の企画。その番組は毎回各界の超一流の方をゲストとして招き、メンバーに講義をしてもらうという趣旨のもの。百人一首の回で興味を持ち、一通り動画が揚がっていたので見てみることに。これがなかなか面白い。

  ある回のゲストは宇宙創成に係るゆらぎ理論をを研究する佐治晴夫先生。太陽風の音が何の音に聞こえるのかメンバーに質問することからスタートします。(以下のURLから動画が見れます。)



 佐治先生の授業は3回に渡り、最後の回に先生がメンバーに自身の想いを語りかけます。

「宇宙はすごく長い時間のことを考えるんです。例えば1つの星を研究すると、その星が公転するのに7000年かかることが望遠鏡で見てわかったりします。わかるれけど、7000年かけて一周するところをこの目で見ることはできません。だって人間は7000年生きることはできませんから。

 だから、私達研究者は、自分自身が生きている間にどれだけのことが理解できたのか、わかったのか、それを次の世代に伝えるしかない。そのために、子供の教育というのはとても大事なんです。

 それがみんなが学校に通って勉強することの意味なんです。私が生きている間にわからなかった、いくら考えてもわからなかったことを究明出来るのは子供達、つまりここにいるみなさんなんですよ。」

 このメッセージは著者である私自身がとても好きで、とても印象に残っていました。


【歌詞の意味】

 その後ある日、いつも通りアルバムを流して聞いていたところ、サイエンスガール▽サイレンスボーイの最後のフレーズがとても耳に残ります。

「アインシュタインも描けなかった夢、僕らがここで生きている瞬間いつか見せてあげる」

 ここでようやくサイエンスガール▽サイレンスボーイの歌詞は、佐治先生のメッセージがテーマになっていることに気がついたんです。佐治先生達が分らなかった謎を、自分たちが解き明かしてあげるというメッセージの歌であることに。
 このことが分かった時に、小中学生じゃなければ唄えない、届けられないメッセージもあるんだということに気付かされました。若くて、純粋な人間が歌わなければ、絶対に人には響かない曲なんだと。

 正直それまでは小中学生が歌う歌なんてと斜に構えていましたが、それはただの偏見だったと考えを改めるようになりました。良いものは良いし、若さも個性の1つだと。歌詞の意味がわかっとき、あまりの衝撃に頭を抱え込んでしまったのを今でもよく覚えています。

 歌詞の中には、「E=MC秘めている事情」というアインシュタインのフレーズが曲一番に入っており、聞けば聞くほど練り上げられた詞になっていることに後々私は気付いていきます。
 また、イントロのギター、シンセサイザーの音は太陽風の音をイメージしたものであることに。

【最後に】

 この曲を知ってから、もっと色んな音楽をもっと自由に聞いてみようと思うようになり、さくら学院の他の曲も色々手を出して聞くようになりました。そして私の偏見を完全に粉砕し、さくら学院にド嵌りすることになるきっかけになった曲となりました。
 後に海外までフェスを見に行ったりと、色々な音楽体験をすることになる、その一番のきっかけとなった曲です。海外フェスでの想いでなどは後日また記事にしたいと思います。

 長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。ここまで読んで頂けただけで、書いた甲斐がありました。





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